株式会社ファーストリテイリング/ユニクロ
人事総務部新卒採用担当 山崎 麻紀



kp_uniqlo_yamazaki0http://www.fastretailing.com/jp/

2001年に新卒で入社後、北陸・近畿地域において3店舗の店長を経験。その後スーパーバイザーを経て2007年3月より現職。国内外を問わず世界中からのグローバル人材の採用に従事する。

若いうちから経営視点で仕事をすることを学び、活躍する場が得られる会社がFRです


性別や年齢に関係なく、チャレンジできる環境を求めていました

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Q:山崎さんは、新卒でファーストリテイリング(以下:FR)に入社されましたが、なぜFRを選ばれたのか、理由をおしえていただけますか。

山崎(以下:Y):実は、FRのことは、就職活動をするまでは、あまり興味がありませんでした。活動中の企業合同説明会でFRを見つけ、「2010年までに売上げ1兆円を目指す」というメッセージを聞いて、「すごいことを言っているけど、何をしている会社なんだろう?」と興味を持ったのがきっかけです。
その説明会では、世界一を目指していること、完全実力主義の社風であり、性別や年齢などに関係なく、頑張れば頑張っただけ評価してもらえる会社だという説明がありました。
大きいことを言っているけど、それが綺麗事ではなく、「まだまだ未熟だけど、こんなに高い志と、こういう価値観を持っている会社だから、共感してもらえるようだったら是非入社してほしい」というシンプルなメッセージがあり、そこに嘘や矛盾を感じませんでした。
採用担当者の方も、実際に、若くして店長を経験しているというお話を聞き、私もできるだけ早いうちに社会人として成長したいという思いがありましたので、選考が進んで内定が出たときは迷わず入社を決めました。
入社後も、その時の話と実際の環境にギャップを感じたことはありません。
実は、他の会社からも内定をいただいていたのですが、その会社の採用担当の方から「あなたは、はっきりとモノを言うところがいい所だけれども、社会人になったら、そういうところは逆に苦労するかもしれないからね。」とアドバイスいただいたんです。そのアドバイスはとてもありがたかったのですが、そういう会社では、自分の良さを出せないなと思いました。反対に、FRには、上司部下関係なく、意見を言い合える環境があるのではと感じたのも入社の決め手になりましたね。



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Q:山崎さんは、入社して一年半後に店長になられましたが、店長になられてみていかがでしたか?

Y:当時の私は、目標であった店長になれたことで、「よし、いいお店をつくるぞ!」と、やる気だけはあったのですが、店長になったばかりのときは、先の見通しを立てることができず、行き当たりばったりな店舗運営をしていました。結局、気持ちが空回りするだけで、自分もスタッフも疲弊していきました。
そんな状況の中でも、当時の上司であったスーパーバイザーは、頭ごなしにできていないことだけを指摘するのではなく、温かく見守ってくれて、同じエリアの店長達からも、アドバイスをもらい、そこで初めて、自分一人で店を運営しているわけではないんだということに気付きました。
それまでは、店長であることの気負いから、周りに弱いところを見せず、行き詰まることがあっても、誰にも相談せずに一人で悩んでいましたが、店をより良くしたいのであれば、自分の未熟なところを理解して、壁にぶつかったり、問題を抱えたときには、周りに素直に共有し、一緒に解決していかなければダメなんだということに気付き、その気持ちをスタッフにも率直に話しました。そのことに気がつくまでに時間がかかっていましたので、部下であるスタッフに責められることを覚悟していたのですが、「店長、一緒に頑張りましょう!」という言葉が返ってきて、嬉しかったのとともに、そこで自分の未熟さを改めて痛感しました。
その後は、スタッフの協力も得て店の運営を安定させることができました。全ては周りの人達に支えられて、壁を乗り越えることができたと思います。



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入社してすぐに、経営者視点を持って仕事をすることを学ぶことができる会社でした

Q:その後、更に店長としての経験を積まれ、新しくオープンする店を任されるまでになられましたが、次の目標は、やはりスーパーバイザーだったのでしょうか?

Y:新店オープンの店長を担当したときに、このまま店長職を極めるか、それともスーパーバイザーを目指すのか、考えた時期がありました。
その時に、私自身が新任店長だった頃、スーパーバイザーから学んだことがとても大きかったことを思い出し、私も同じように、店長職のやりがいを伝えていきたい、大変なこともあるけど素晴らしい仕事だと思ってもらえるように、店長を育成できるようになりたい、と思うようになりました。
より広い視野でマネジメントをすることによって、自分自身の成長にも繋がるかもしれないと思えたことも、スーパーバイザーを目指すきっかけになりました。



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Q:希望が叶い、27歳でスーパーバイザーになられましたが、27歳というと、なかなかマネジメントまでは任せてもらえない会社が一般的に多いと思います。当時、他の会社に就職されたご友人達に比べて、いかがでしたか?

Y:そうですね。それぐらいの年齢になると、仕事にもだいぶ慣れてくることによって、その分、会社や上司に対して不満が出てくる時期だと思いますし、学生時代の友人達と集まると、やはりそのようなネガティブな話が多かったように思います。
でも、私はFRで、入社して間もない頃からマネジメントや、経営者視点を持って仕事をすることを学んでいたので、仕事で何かあっても、それは他責ではなく、自責だという感覚が身に付いていました。それに、FRはマネジメントの範囲や予算などの規模感も大きいので、そういう部分でも他の会社と比べると、年齢などに関係なく、大きな仕事を任せてもらえているんだと改めて実感しました。



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Q:女性であることのメリットやデメリットを感じたことはありますか?

Y:女性だから不利だったとか、選択肢がなかったというデメリットは一度も感じたことはありません。
ユニクロは、女性のお客様が7割以上を占めているので、商品作りや売場の見せ方も、もっと女性の視点を多く取り入れていかなければいけないと思っています。現場で仕事をしている頃、ディスプレイも単品だけではなく、女性から支持されるようなコーディネイトを提案してきましたが、今後も、そういう女性ならではの視点はとても大事だと思います。
現在、約800店舗中、180名の女性店長と、7名の女性スーパーバイザーが活躍しています。
女性には結婚や出産などの分岐点がありますが、最近はそのような状況になっても、退職せずに仕事を続ける女性社員が増えてきました。会社としても、もっと積極的に女性を採用していき、活躍できる場を与えていくようにしたいと考えています。



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FRは、「安定した大企業」を希望する人が入る会社ではありません。目標に向かって、努力し続けることが大切です

Q:山崎さんは現在、人事部で新卒採用を担当されていますが、FRにはどのような人が向いていると思われますか?

Y:新卒採用と中途採用のどちらにも言えることだと思いますが、人が好きで、商売を通して人や社会に貢献したり、役に立ちたいという志向を持っている人が向いていると思います。
今のFRは、安定した大企業のイメージをもたれることがありますが、まだまだやらなければいけないことはたくさんありますし、入社すれば何もしなくても自然にステップアップできるような会社ではありません。例えば、海外の店舗で仕事をしたいと言っても、そこまでいくプロセスには多くの努力が必要ですし、越えなければいけないハードルもたくさんあります。
自分が実行者として、最後までその仕事を責任を持ってやり切れるかどうかが重要で、高い目標を持ってチャレンジし続けることができる精神力や、その目標に向かって地に足をつけて、地道に努力していける実直さも必要だと思います。
FRを世界一にするということに、私達と一緒にチャレンジしていきたいと思ってもらえる人に、是非入社してほしいですね。
FRが、会社だけではなく、社員一人一人の成長の場であってほしいと思っています。



日時:2009年8月21日(金)
形式:株式会社ファーストリテイリング 山崎氏・スピリッツ 河野 対談